星ラムネを探して

子供の頃、夏祭りや酉の市に遊びに行くと、必ず飴やラムネの量り売りをしている屋台があった。
子供の私は、それが100グラム単位で値段が設定されているなどちっとも考えずに、袋に入るだけ好きなものを混ぜて入れて、祖父や祖母に買ってもらっていた。

大人になってから、たまたま行ったお祭りで似たような屋台を見かけて、懐かしくて買ってみたことがある。
袋半分くらいで1000円近く取られた。

子供の頃のあれは、一体いくら位したのだろう。
ちなみに家は、私と姉の2人姉妹だったので、同じのかける2である。

他人の財布での買い物というのは、自分の腹が痛まない分調子にのっていけない。
子供だったらなおさらである。
あの頃のたかり癖、非常に申し訳なく反省している。

そんな量り売りの中で、私たち姉妹が何より好きだったものがある。
それは、星型のラムネ、通称星ラムネと呼んでいる。

普通のラムネとも全く違う味で、ちょっとトロピカルな風味なのである。
大人になってから、それが南の国の果物グァバと同じ味だと知った。

たまにショッピングモールなんかに入っているうそっぽい駄菓子屋なんかにも同じような量り売りコーナーがあったりする。
ラムネも飴も、屋台のようなラインナップなのだが、星ラムネだけはめったにない。

あったとしても、勇んで買って食べてみると、ただのラムネの味だったりするのだ。
どうしたって、あのトロピカルな味わいのものがない。

私も姉も、あの懐かしい味を求めてそれらしいところはいつものぞくようにしているのだが、どこをどう探しても出会うことができずにいる。
もう一度あの味を味わえるのならば、1000円なんて惜しくないのだが。

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