毎朝お隣さんと我慢比べする私

雪の降る地方に私は4年間ほど住んでいたのですが、とても冬は厳しいものでした。
一番私が大変だったのが、雪かきです。
何と言っても寒い中での作業は気持ちがへこみます。
さらにあの雪は、軽いイメージがあるのですがすごく重く、雪かきをした後腰が痛くなってしまうほどでした。

私は2階に住んでいたのですが、まず朝出かける前に階段の様子を見ます。
階段にも雪がぎっしり積もっていると、もうスロープ状態でどこに段差があるのかわからず危険です。
なので、階段の雪をまず下ろしながら下へ下がっていくのですが、下におろした雪をまた下におろすと言った様な二度手間になってしまいます。
私自身、出身は雪とは無縁の場所だったので、特に初めの一年の冬は大変な毎朝でした。

そんな時に友達がいいことを教えてくれました。
隣に住んでいる人よりも後から家を出ればいいんだよ…ということだったのです。
確かにいい方法ですが、毎朝出発する時間がお隣さんよりも遅いとは限りません。
でも、なるべくぎりぎりに出るようにした私。

これが結構いい方法で、お隣さんがおろしてくれた雪の中を私は女王様の様にゆったりと何もせずに降りることができるのです。
その日から私はお隣さんと朝の出発時間の我慢比べが始まりました。
もうお互いぎりぎりまで家を出ないのです。
自分がお隣さんよりも早かった時はぎりぎりに出るので、もう雪かきなんてしていられません。

「感覚」で階段を下りていく私。
そして、ブーツやズボンは雪だらけ。
その姿を見るといつも友達が「今日は我慢比べに負けたんだね…。」と言って笑うのです。
雪の季節になるとその頃の自分がとても懐かしく思います。

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